監修:北里大学医学部 教授 坂井文彦  

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頭痛専科

頭痛で悩む人に

PART

maru2_s.gif (306 バイト)  片頭痛で悩む人に



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片頭痛

症例

 ●これぞまさしく片頭痛です



  

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の場合

 月に1〜2回頭痛があります
片頭痛は、毎日ではなく、月に1回から数回起こる
毎日ではなく、月に1回から数回頭痛に襲われるというのが、片頭痛の特徴です。ただし、毎日起こる緊張型頭痛に混じって片頭痛が起きる人もいますから、頭痛が毎日あるので片頭痛ではないだろうと判断することはできません。
   
 ズキンズキンと、脈打つような痛みが襲います
ズキンズキン、ドクドクなど、痛み方は人によって異なる
片頭痛の痛み方はいろいろあって、「ズキンズキンする」という人もいれば、「ズキズキする」という人もいます。そのほか、「ドクドクする」「ガンガンする」などという人もいます。また、「脈打つような痛み」という表現で頭痛を訴える人もいます。
   
 痛みは片側だけのときもあるし、両側のときもあります
片側が痛む人が多いが、両側が痛む人もいます
「片頭痛」というと、字のごとく、頭の片側が痛む病気と、やはり思われがちです。しかし、これは単なる病名ですから、いつも片側が痛むわけではないのです。確かに片側が痛む人が多いには違いないのですが、この人のように両側が痛むということもあるのです。
   
 同時に、吐き気もします
吐き気は片頭痛の特徴のひとつ、緊張型頭痛にはみられない
吐き気というのも片頭痛の特徴的な症状です。頭痛が起こるときに必ず吐き気をともなう人もいれば、頭痛があるときに電車やバスなどの乗り物に乗ると、吐き気を催す人もいます。もちろん、すべての片頭痛の人に吐き気がみられるわけではありません。なお、緊張型頭痛には吐き気がともないません。
    
 髪を束ねることもできません
ちょっとした刺激があると、敏感に反応してしまう
片頭痛のときは、ちょっとした刺激に敏感になります。寒さもそうですし、天候も。例えば、雨が降っていると痛いということもあります。音、光、騒音などの刺激にも敏感になります。この人の「髪を束ねるのがつらくなる」というのも、髪を束ねるという行為が刺激剤になっているわけです。
    
 痛みが治まれば、そのときのつらさを忘れてしまいます
痛みがなくなれば、頭痛のことはすっかり忘れる
頭痛がないときは、頭痛で悩んだときの痛みやつらさをすっかり忘れてしまいます。だから、ふだんはけろっとしているのです。これも片頭痛にはよくあることです。いつ起こるかわからない頭痛に怯える人はあまり多くありません。

 


  

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の場合

 気候が温暖から寒に変わるときに
天候や気候など環境の変化が頭痛のきっかけになることもある
天候や気候の変化が頭痛の誘因になっている例です。
ほかにも、シャワーを浴びていると頭が痛くなるとか、かけ湯をすると頭が痛くなるなど、環境の変化と自分の動作が一緒になって頭痛の誘因になることがあります。
   
 4〜5時間で、たいてい治ります
片頭痛の場合、痛みが続く時間は4〜72時間とされている
この人は4〜5時間で頭痛が治まるというので、片頭痛といっても短いタイプのものです。片頭痛が続く時間は、国際頭痛学会では4〜72時間とされていますので、4時間未満の場合、片頭痛と診断されるのは難しくなります。厳密にいえば、さらに吐き気があるとか、気分が悪いといった症状がともなわないと、片頭痛とは診断されないことが多いのです。広い意味では、この場合も片頭痛と呼んでいいでしょう。
    

 


  

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の場合

 目の奥をグーッと強く押されるような痛み
ギューッと締めつけられるのではなく、グーッと押されるなら片頭痛
この人のように、片頭痛の痛みを「目の奥を押されるような痛み」あるいは「目の奥をつかまれるような痛み」と表現する人もいます。「グーッ」と押されるようなとありますが、これが「ギューッ」でしたら、緊張型頭痛ということになると思います。
    
 必ず、どちらか一方が痛くなります
いつも頭の同じ側が痛むとはかぎらない
片頭痛は頭の片側が痛くなることが多いといいましたが、片側でも、いつも同じ側が痛むとはかぎりません。右側の痛みと左側の痛みが交互に起こることもありますし、日によって右側が痛んだり、左側が痛んだりするということもあります。
    
 蛍光灯が非常にまぶしく感じられたりします
いつもは何ともない明かりや音にとても敏感になってしまう
蛍光灯などの明かりがまぶしいというのは、片頭痛の随伴症状の一つです。ふだんは特にまぶしいとは感じていないのに、片頭痛が起こっている間は明かりなどの刺激に敏感になってしまうのです。周りが非常にうるさく感じるとか、うっとうしく感じるということもあります。いずれも、頭痛がひどくなる誘因となります。
    
 頭痛が起こる前にはきまって、空腹感に襲われます
空腹感、眠気、むくみ、イライラなどは頭痛の前ぶれ
頭痛が起こる前に必ず「空腹感」に襲われるということですが、頭痛の前ぶれには「空腹感」のほかにも、症例1にあったように「頭のあたりが変」と感じたり、強い眠気に襲われたり、むくみっぽくなったり、イライラしたりするなどの前ぶれもあります。もちろん前ぶれがないときもあります。前ぶれがあれば、頭痛が起こる前に薬をのむことで、頭痛を予防することができます。
    
 母親も片頭痛もちです
親が片頭痛もちだと、その子供も片頭痛になりやすい
片頭痛もちの人に話しを聞きますと、親も頭痛もちだったという人が結構います。この場合、親の頭痛というのも、症状から判断しますとやはり片頭痛のようです。つまり、片頭痛は遺伝しやすいということがいえそうです。また、片頭痛は女性に多い頭痛です。
    

 


  

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の場合

 ギザギザ模様ができ、新聞が見えにくくなります
片頭痛特有の前ぶれだが、すべての人にみられるわけではない
このようなギザギザ模様が現れる前ぶれを、「閃輝暗点(センキアンテン)」といいます。ただし、片頭痛をもっている人のすべてにみられるというわけではありません。「閃輝暗点」のギザギザ模様はたいてい、読んでいるところや見ているところの中心からちょっと右のあたり、あるいは、左のあたりから始まります。ギザギザはだんだん大きくなって、この人のように視野の外へ拡大していって、消失します。
このあと頭痛が起こるわけですが、たいていは、右の方にギザギザ模様が出た場合は、右側が痛みます。

 


  

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の場合

 週末になると必ず頭痛が起こります
平日の緊張感がとけて、ホッとしたときに起こる週末頭痛
これは「週末頭痛」と呼ばれる片頭痛で、緊張感がとけて、ホッとしたときに起こりやすい頭痛です。毎週土曜と日曜を棒に振ってしまうのです。週末にかぎらず、何週間も仕事が続いて、納めるものを納めたその翌日に、ガンガン痛くなるということもあります。納期の日に日本酒などアルコールをのんでから休むと、さらにひどい頭痛に悩まされることもあります。なかには休むと頭痛になるからといって、休日出勤する人もいます。ただし、週末頭痛は、週末に頭痛が起こることがはっきりしていますから、前もって薬でうまくコントロールすることができます。
    
 何となく、気持ち悪い感じがします
気持ちが悪いのも、頭痛の前ぶれのときがある
土曜の朝に気分が悪い感じがするということですが、これは頭痛の前ぶれです。前ぶれは、脳の視床下部という部分の障害が原因になっていることが多いのですが、気持ちが悪いという症状も視床下部と関係があります。視床下部は、ホルモンを分泌する器官です。症例3で見たような前ぶれも同様に、視床下部と関係のある症状です。

 

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