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全身の病気と目
脳の病気と目の異常
脳の病気による目の症状1
脳の病気による目の症状1
脳の病気が疑われるときは
コラム
脳の病気と目の異常 監修:安達 恵美子 先生(千葉大学医学部教授)

 私たちは、目でとらえた情報を脳に伝えて初めて“物を見る”ことができます。“見る”ということは、目と脳の共同作業なのです。見え方に異常が起きたときにも、原因は目だけにあるとは限りません。目に現れた異常が、脳の病気を教えてくれることもあります。
 
視覚路イメージ
_視覚路(視路)とは、目でとらえた視覚情報を脳に伝える伝道経路のことです。
_私たちが物を“見る”ということは、目に入ってくる光線(視覚情報)を網膜の視細胞で受け取り、それを電気信号に変え、視神経を経て脳の視覚中枢に伝えると、脳でその情報が処理されて初めて、“見える”という感覚が生じます。
 視覚路、つまり目から脳までの視覚情報の経路のどこかに異常があると、物を“見る”ことが障害されるのです。
 脳の病気によって起こる代表的な目の異常に「視野欠損」があります。上図のように、左右の眼球の後ろから伸びた視神経は、視交叉部で両鼻(内)側からきた神経は交叉し、耳(外)側からきた神経は交叉せずに脳につながっています。この神経の走行に沿って腫瘍ができたり、血管障害が起きたりすると、障害が起きている部位によって、さまざまな視野欠損が起こります。
 例えば、視神経が交叉している部分の近くには脳下垂体がありますので、ここに腫瘍ができると、両目の耳側の視野が欠け落ちて、見えなくなります(両耳側半盲)。
 画像診断が発達するまでは、こうした視野の欠け方から、脳のどこに病変が生じているかの推測もされたいたのです。