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網膜静脈閉塞症

監修:安達惠美子先生
  (千葉大学名誉教授/千葉山王病院感覚器病センター長)

先天性の病気で、夜盲、視野の狭窄、視力低下などの症状が現れます。
治療が難しい病気ですが、厚生労働省の特定疾患に指定され、治療法の研究が進められています。
患者さんの治療費の面でのサポートも行われています。

どんな病気か(夜盲、視野狭窄、視力低下が起こる原因不明の難病	)
 網膜は眼底の一番内側にあり、外界から目に入る光は、網膜に達することによって物 の形や色、光として感じることができます。網膜には杆体(かんたい)という細胞があり、光の明暗 を感じ取るために重要な働きを担っています。「網膜色素変性症」とは、網膜の色素上皮層という部分に異常な色素が沈着して、光の明暗を感じる杆体細胞がおかされる病気です。詳しい原因はまだわかっていません。さまざまな型の遺伝による病気であること は明らかになっていますが、これも散発的に現れることが多いといえます。
 網膜色素変性症の主な症状は、夜盲(いわゆる鳥目)、視野狭窄、視力の低下です。夜盲は、光の明暗を感じる杆体が障害され、明るさに対する感度が悪くなるために起こ ります。網膜色素変性症の患者さんは、明るいところから暗いところに移動したとき、目が暗さに順応できません。また、杆体は網膜の周辺部分に多く、中心部には少ないこ とから、網膜の周辺部分から徐々に侵され、中心部分に向かって視野が狭くなっていく特長的な視野狭窄(求心性狭窄)が起こります。視力低下の進み方には個人差がありま すが、完全に失明することはほとんどありません。
 これらの症状はゆっくりと進行することから、なかなか気づかず、多くの患者さんは 30歳代、あるいは40歳〜50歳代になって初めて受診します。また、男女差はなく、両目に起こります。


網膜色素変性症の人の見え方
正常な見え方 軽症の人の見え方(夜の街を歩き回るのは難しい) 重症の人の見え方(車の姿も消え、危険な状態)
正常な見え方 輪状暗点(ドーナツ状に見えない部分がある) 求心性狭窄(周辺部から中心部に向かって視野が狭まっていく)