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原因となるウイルスや細菌により、症状や経過が違う
 感染性の結膜炎には、ウイルスに感染して起こる「流行性角結膜炎」と「急性出血性結膜炎」、細菌の感染で起こる「細菌性結膜炎」などがあります。症状や経過、治療法はそれぞれ異なります。
流行性角結膜炎  アデノウイルスに感染して起こる結膜炎です。小児に多い「咽頭結膜熱」も、アデノウイルスの一種によるもので、流行性角結膜炎と呼ばれることがあります。咽頭結膜熱は、学校やプールなどで感染することが多く、以前は“プール熱”とも呼ばれていました。

症状の特徴

 片目、または両目に、非常に強い結膜炎の症状が出ます。多くは両目に起こります。白目全体が真っ赤になるような激しい充血が見られ、目にこびりつくような目ヤニや涙がたくさん出るほか、強い異物感も現れます。人によっては、まぶたや耳の前のリンパ節が腫れることもあり、押すと少し痛みます。
 咽頭結膜熱の場合は、こうした症状のほか、咽頭炎や全身の発熱(39〜40℃)を伴います。
 小児や高齢者の場合は、まぶたの裏側に“偽膜(ぎまく:血管からの滲出物が白い膜となったもの)”が形成されることもあります。そのため、結膜の上に膜がもう一枚かぶさったような状態になり、強い異物感などから視力が低下したように感じることもあります。


経過

 感染後5〜7日間の潜伏期間を経て、発病します。発病後1週間くらいは非常に強い症状が続きますが、体の抵抗力がついてくるにつれて症状はしだいに治まり、約3週間〜1か月もすると治癒します。
 発病後1週間は、目ヤニや涙などの分泌物や、目に触れた手を介して、ほかの人にうつる危険があります。



白目(眼球結膜)もまぶたの裏(眼瞼結膜)も真っ赤に充血している。結膜の浮腫を伴う混濁が認められます。

治療と対策

 病原ウイルスに対する特効薬はないため、細菌との混合感染を防ぐために抗生物質を点眼し、体の抵抗力がつくのを待たなければなりません。
 症状を和らげるために、ステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬)の点眼薬が処方されることもありますが、ステロイド薬は別の感染症を誘発したり助長して、角膜に障害を及ぼすおそれがあります。使用する際は医師の指示に従い、目の痛みや視力の低下感が強くなるなどの異常が見られたら、すぐに使用を中止して眼科を受診してください。
 また、流行性角結膜炎は感染力が強いため、周囲の人にうつさないように家庭内や職場での感染予防に努めてください。学童の場合は、医師の診断書を学校に提出して、登校を控えることになっています。
流行性結膜炎の予防と対策
流行性結膜炎の予防と対策
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