コンタクトレンズ教室 コンタクトレンズに必要な検査と処方 監修:小玉裕司先生(小玉眼科医院)
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定期検査

レンズ装用計画およびその注意点

眼の状態や装用環境などには個人差があり、またレンズの種類によっても若干変えなければならないが、ここでは一般的な装用スケジュールについて紹介する。
  ■ハードコンタクトレンズ

 装用初日は装用時間を3〜4時間以内とし、2日目からは1時間ずつ延長していく。

 なかなかなれにくいときは、数日間は短めに装用し、慣れるにしたがって1時間ずつ延長させていくとよい。

装用時間
第1日 4時間
第2日 5時間
第3日 6時間
第4日 7時間
第5日 8時間
第6日 9時間
第7日 10時間
第8日 11時間
装用時間
第9日 12時間
第10日 終日装用
第14日 <定期検査>
1ヶ月目 <定期検査>
3ヶ月目 <定期検査>
以降6ヶ月ごとに定期検査
  ■ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズの場合、製法や含水率などの違いなどもあり、装用スケジュールの立て方は、なかなか一概には言えない。
ここでは基本的な指導方について述べるが、各社の装用マニュアルを参考に各自で判断する必要がある。

 装用初日は装用時間を4〜6時間とし、2日目から2時間ずつ延長していく。

 初回の定期検査の日までは10〜12時間以上は装用しないように伝え、定期検査で異常がなければ次第に装用時間を延長することを許可する。ただし、1日の装用時間は14〜16時間以内にするように注意する。

女性については、化粧品が付着すると取れないことがあるので十分に注意するように伝える。
装用時間
第1日 6時間
第2日 8時間
第3日 10時間
第4日 12時間
第5日 終日装用
(12時間以内)
装用時間
第14日 <定期検査>
1ヶ月目 <定期検査>
3ヶ月目 <定期検査>
以降3ヶ月ごとに定期検査
注意
装用時間を延長するにつれ、異物感や不快感、疼痛などを感じたり、レンズがすぐにずれたり、はずれたりするようであれば、来院予定日より早くても装用を中止し、すぐに来院するように指示する。
目標の装用時間(約10時間)が可能となった場合、その後は定期検査まで装用時間をなるべく一定するよう指示する。
もしどうしても長時間の装用が必要な場合は、途中で1〜2時間ぐらいレンズ装用を休ませる。
2〜3日レンズ装用を中止した場合は、5〜6時間から装用を始めさせ、1週間も装用を中止したら、もう一度最初から慣れさせる。
就寝時はレンズを必ずはずすように指導する。
仮眠も1時間くらいならよいが、長く眠ってしまいそうな可能性があるときは、やはりはずさせるようにした方が安全である。

初回の定期検査

コンタクトレンズ処方後最初の定期検査は、そのレンズが患者さんに適切であるかを判断する上で非常に重要で、定期検査日までの装用状況を詳しく問診する。どのような経過で装用時間を延長できたか、あるいは延長できなかった場合はその理由、レンズ洗浄などの取り扱い方法、視力を含めた自覚症状などについてたずねる。
初回の定期検査は、1日の装用時間が10時間ぐらいになった頃がよく、装用開始後1〜2週間の間に行うのが一般的である。(装用スケジュール表参照)
<装用時間の延長ができなかった場合>
  • 原因が眼の方にあるのか、コンタクトレンズの方にあるかを見極める。
  • レンズの方にある場合は、交換、変更、修正によって改善されるかどうか、再度装用してもらう。
  • 原因が眼の方にある場合は、涙液量、角膜知覚などの検査を含めて、コンタクトレンズが適応か否かをもう一度チェックする。
  • 処方したレンズの種類が患者さんに適切であったかについても検討する。
<装用時間の延長ができた場合>
  • コンタクトレンズによる矯正視力の測定後、レンズ装用状態をスリットランプにより観察する。
  • 装着状態が良好であればレンズをはずして、前眼部検査、視力検査、レンズ自体の検査を行う。
  • 装着状態が悪く、角膜などに障害があれば、レンズの装用を中止して治療を行うが、とくに障害が認められない場合は、レンズの交換や修正を行う。
<コンタクトレンズを連続装用で使用する場合>
  • 連続装用を開始した翌日の検査が必要である。何か不都合があれば連続装用は中止する。
  • どの種類のレンズを使用する場合も、連続装用においては十分慎重にし、定期検査も少なくとも1ヵ月に1度は行うようにする。
特にソフトコンタクトレンズの場合、処方時には涙液が多くてコンタクトレンズの動きが良好であっても、レンズに目が慣れるにしたがって涙液が減少し、レンズの動きが悪くなることが多く見られるので注意する。
いずれにしても、コンタクトレンズが適応でないと判断すれば、処方・装用を中止し、コンタクトレンズの種類を変えたり、処方を変えたりする。
コンタクトレンズの種類が変更になった場合は、その時点を処方時と考え、定期検査をやりなおす。

次回からの定期検査について

  • 全てのことで問題なくコンタクトレンズの装用継続が可能な場合は、約1ヵ月後に1度検査をする。
  • その後はハードコンタクトレンズでは6ヵ月ごとに、ソフトコンタクトレンズでは3ヵ月ごとに定期検査を行うのがよいであろう。
    ただし、眼に異常を感じた場合はいつでも眼科を受診し眼の検査を受けるよう指導することが重要である。
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